不動産クラウドファンディングを基本に、投資についてのお話
お金と資産形成について、休憩時間や通勤時間の暇つぶしになってタメになるコラム
こんにちは、不動産クラウドファンディングのトモタクです。
今回は、よく混同されてしまう「REITと不動産クラウドファンディングの違い」を解説します。
「REITって不動産クラウドファンディングでしょ?一緒じゃないの?」
よくこのような疑問を持たれる投資初心者の方がいらっしゃいます。しかし、REITと不動産クラウドファンディングはそれぞれ違う特徴を持っています!
上記のような疑問をお持ちの方はぜひ最後までお読みください。
REITと不動産投資の大きな違いは、4点あります。それは、「値動き」「出資の仕組み」「売却時期」「投資家を守る仕組み」です。
まず、値動きについて比較します。
REITは不動産投資信託という金融商品であり、REITファンドは証券取引所に上場しています。そのため、投資家が購入した証券は、株価のように値動きがあります。そして、運用による利益の90%を分配すれば法人税がかからない仕組みのため、分配金が高めになります。
反対に、不動産クラウドファンディングは決まった賃料と売却益が主な利益となるので、あまり大きな値動きはなく安定的です。こちらもREITと同じくらい(5%~10%)の高利回り。
次に、出資の仕組みについて比較します。
投資家がREITに出資する時、REITの運営法人(以下REITファンド)へ出資し、投資家はその証券を得ます。
これは、REITファンドが発行するいわば株券のようなもの。そして、REITファンドは証券と引き換えに得た資金を集め、不動産に投資、REITファンドのプロが運用します。つまり、投資家から資金を集めて運用し、その成果を分配する不動産投資信託ということです。
それに対し、不動産クラウドファンディングは、不動産ファンドを通して、希望する不動産へ出資します。出資した不動産の管理については、REITと同様に不動産ファンドが行います。
次に、売却時期について比較します。
REITは証券なので株と同じように、証券取引所でいつでも売却が可能です。
反対に、不動産クラウドファンディングはファンドごとに運用期間が決まっています。そのため、その期間内には売却は行うことができません。
最後に、投資家を守る仕組みについて比較します。
REITには特筆すべき保護の仕組みはありませんが、不動産クラウドファンディングには2つの仕組みがあります。それは、「優先劣後」と「マスターリース契約」です。
優先劣後とは、ファンドへの出資時に、不動産ファンドも出資を行い、もしも損失が出た場合は不動産ファンドの出資分から先に損失の補填に使われるというものです。
また、マスターリース契約とは、不動産の空室を別の不動産会社が刈り上げて、実質の空室がない状態にするというものです。
J-REITは日本国内のREITファンドです。REITは米国で生まれたものですが、日本ではその頭文字にJapanのJをつけ、J-REITと呼ばれています。証券取引所に上場しています。そして、投資証券を発行する会社のような形態をとっているので、投資主総会が存在します。
米国、豪州、英国などの海外REITファンドです。これらはJ-REITよりも値動きが激しいことが特徴です。また、外貨でファンドに出資することになるので、為替の変動リスクがあります。
単一型は、特定の用途に使われる不動産を運用するファンドに出資するというもの。オフィスビルなどのビル特化やホテル特化などのさまざまなタイプがあります。
複合型は、オフィスビルとホテルなど2つ以上の複数タイプの不動産を組み合わせたファンドに出資するというもの。また、3つ以上のタイプを組み合わせたファンドは、複合型の中でも総合型REITと呼ばれます。
以上が簡単なREITと不動産クラウドファンディングの違いです。いかがでしょうか。
確かに、どちらも同じように投資家から資金を集め、それをまとめて大きな資金で運用をします。とは言っても、上記のように仕組みや特徴はかなり違います。
クラウドファンディング型の投資にご興味ある方はぜひ選ぶ際、参考にしてみていただけると嬉しいです。