不動産クラウドファンディングを基本に、投資についてのお話
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「FXって投資ではなくギャンブルだよね?」
私たちは、10万円から不動産投資家にを合言葉にスマホ1つで始められる、不動産クラウドファンディングを運営しています。
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今回から何回かに分けて、資産運用の基礎知識について紹介していきます。
不動産クラウドファンディングへの投資はだけでなく、株や投資信託、様々な現物投資を視野に入れている場合にも通用する考え方ですので、一読して損はありません。
ぜひ、最後までお付き合い下さい。
前提条件として、為替取引の仕組みについて簡単にFXとは『Foreign Exchange』の頭文字を取ったものです。
元々は「外国為替取引」として知られています。つまり、”円を売ってドルを買う”といった取引です。互いの通貨を交換する時点での為替レートを基準にして、交換時点での比率よって為替差益を得ることを目的にしているのです。
もう少し、具体的に説明します。
Aさんは、2020年の1月下旬に、100万円をドルに変換しました。当時のドル-円相場は、1ドル=115円です。100万円でドルを買った(交換した)ので、8,695ドルを手にしました。
その後、円安が進んだことは、ニュースは紙面で解説されている通りです。
2020年4月29日時点のドル-円相場は、1ドル=130円。ドルの価値が15円上がり、円の価値が、ドルに対して15円下がったということになります。
そこで、Aさんは当時100万円で交換した8,695ドルで円を買う(交換する)ことにしました。1ドル=130円ですので、8,695ドル×130円(1ドル)=1,130,350円と交換することができました。
Aさんは、1ドル115円の時に、100万円でドルを購入(交換)して、1ドル130円の時に、8,695ドルで円を購入(交換)したということです。
ドル-円相場で、円の価値が高い時にドルを購入して、ドルの価値が上がったら円を購入する。ここで発生する差益を得ることが為替取引の考え方です。
ここまでが「外国為替取引」に対する考え方です。
『為替取引』に関して、これまでの説明でご理解いただけたかと思います。
では、FXについてはどうでしょうか。
FXとはどのような取引なのでしょうか?FXのメリットは?デメリットは?
ここでは、FXの仕組みを解説します。
FXとは『外国為替証拠金取引』として一般的に知られていて、『外国為替取引』を「証拠金」で行う取引になります。この「証拠金」とは担保金をイメージして下さい。この取引では、将来必ず決済が行われるということを前提としています。
外貨預金とは異なる性質を持つFXでは、将来、決済が行われる(ドル保有なら円を買う、円保有ならドルを買う)ことを前提としています。なので、実際の現金がやり取りされるのではなく、取引によって実現した差額の決済を行います。この仕組みを「差金決済」といいます。
先ほどの数字(為替相場)に置き換えて考えていきましょう。
Aさんは、1ドル115円の時に、100万円でドルを購入(交換)しました。これは、通常の「為替取引」です。実際に100万円がなければ、100万円分のドルを手にすることはできません。
しかし、FXの場合は状況が異なります。先ほど、『外国為替取引』を「証拠金」で行う取引だとお伝えしました。
100万円分の取引をする場合には、数パーセントの「証拠金」を入れるだけで、100万円分の取引が可能になります。
もし、あなたが10パーセントの証拠金を入れる取引を始める場合は、10万円で100万円の取引が可能になります。
つまり、これがいわゆる「レバレッジ」で、このケースですとレバレッジ10倍の取引ということになります。なお、日本国内FXのレバレッジは金融庁のレバレッジ規制によって最大25倍までと定められています。海外の場合は多いところでは数百倍~千倍近いレバレッジをかけられるサービスもありますし、最大レバレッジ無制限の業者も存在します。
FXの利益と損失の話をしておきましょう。
もし、1万円の利益が発生した場合は、証拠金に1万円が加算されます。逆に1万円の損失は発生した場合は証拠金から1万円が減額されます。
ここで注意しなければならないのがレバレッジをかけているという点です。
Aさんは、1ドル115円の時に、10万円を証拠金として預け入れてレバレッジ10倍の100万円の取引を始めました。2020年4月29日時点のドル-円相場は、1ドル=130円。ドルの価値が15円上がりました。
FX(外国為替証拠金取引)ではどうなるか見てみましょう。
10万円の証拠金かつレバレッジ10倍なので、8,695ドルの取引ができます。その後、1ドル=130円まで円安になったため、8,695ドルを購入するには、1,130,350円が必要になります。
円基準で考えた場合は、-130,350円の損失になります。この場合、追加で資金を投入しなければならず、レバレッジによって大きな損失が発生します。(厳密には、証拠金が一定割合を下回った時点です)これを「追証」といいますが、このあたりの説明はここでは割愛します。各証券会社やサービス提供事業者のサイトをご確認下さい。
逆の場合は、大きな利益を得られます。
1ドル115円の時に、10万円を証拠金として預け入れてレバレッジ10倍の100万円の取引を始めました。ある時のドル-円相場が、1ドル=100円となった場合。円の価値が15円上がったことになります。
FX(外国為替証拠金取引)ではどうなるか見てみましょう。
10万円の証拠金かつレバレッジ10倍なので、8,695ドルの取引ができます。その後、1ドル=100円まで円高になったため、869,500円で8,695ドルを購入することができます。
円基準で考えた場合、130,500円の利益が出たことになり、これが証拠金の10万円に追加され、合計230,500円になります。
これこそが、レバレッジ取引の最大の特徴であり、メリット、デメリットになります。
このレバレッジの倍率を高めることで、大きなリターンが期待でき、反面リスクも大きくなります。
FXとは「外国為替証拠金取引」ですので、長期的に保有するメリットがありません。
その理由は、とてもシンプルです。
株式投資や投資信託、不動産投資や債券投資、そして不動産クラウドファンディングなどの資産運用商品と比べて、FXの場合は、時間のメリットがないからです。
資産運用では、長期・積立・分散が原理原則だと言われています。複利投資では時間を十分に使うこと、元利を投資し続けることで、お金が大きく増えていきます。
しかし、FXの場合は違います。
今の為替相場が、1ドル=100円だとしても、それが1年後に110円、5年後に150円、10年後に200円、20年後に400円といった感じで一方的に上昇し続けることはあり得ません。
なので、特定のポジションで持ち続けることのメリットがないのです。
FXを長期的に運用するメリットがないのは、長期的に為替相場がどちらか一方に上昇し続けることがないことからも断定できます。そうすると、長期運用が前提となる投資では、その理屈に反することになってしまいます。
昨今の『円安(*2022年5月現在、1ドル=130円前後を推移しています)』も相まって、外国為替の変動要因に関して、どのような要因があるのかを調べてみました。
為替変動の要因は、中長期と短期に分けて考えられるようです。
為替変動の『中長期的要因』としては、金利差、貿易収支、物価変動などが大きな影響を及ぼします。これは、大局的な視点では『国力』に相当します。
金利差については、一般的に金利が上昇した国の通貨は上昇し、金利が低くなった国の通貨は下落する傾向があります。その理由としては、低金利通貨を売って、高金利通貨を買い、多くの利益を得たいと目論む人が増えるからです。
貿易収支については、貿易収支が黒字だと通貨の価値が上がります。これは単純な話に因数分解すると、日本からアメリカへの輸出が増えると、アメリカで日本製品が売れることになります。その代金はドルで受け取ることが一般的ですが、日本の通貨は『円』です。つまり、ドルを売って円を買う必要がありますので、円の需要が高くなって、円高・ドル安になります。
なお余談ですが、日本は世界有数の輸出国です。様々な国に商品を売って、通貨を持っているから信用があるという風に考えられているそうです。日本のパスポートが世界最強であると言われる理由は、様々な国に”貸し”があるからだとも言われているみたいです。
物価変動については、インフレになっている国の方が通過安になる傾向があります。これは、モノの値段が上がり、通貨の価値が相対的に下落するからです。
為替変動の中期的要因については、ある程度の知識と情報によって、その傾向を捉えることができそうですが、短期的要因については、よりセンシティブで予測が難しい側面があります。
短期的要因としては次のような要素があります。中央銀行の為替介入、政治、経済指標の発表、戦争や紛争などです。
各国の中央銀行が外国為替市場で通貨売買を行うことを為替介入と言います。中央銀行は、自国の通貨が高すぎず安すぎずの状態を望みます。極端な状態を嫌うわけですから、大きな為替変動が起きたときには、為替介入を行い、相場を安定させることに努めることがあるのです。
政治とは、国の要人の発言によって、為替相場が大きく変わるという意味です。日本の場合は、日銀総裁、総理大臣、財務大臣などの発言は、為替相場に対して特に大きな影響力を与えます。ですから、ぶら下がり会見などを見ても、直接的な言及は避ける傾向にあるのです。
経済指標の発表とは、定期的に発表される様々な経済指標の公表です。各国定期的に行っているものですが、各種物価指数、貿易収支、住宅着工件数、各種雇用統計などがあります。ほぼ毎日、どこかの国や地域の指数が発表されていますが、この数値が市場の期待を大きく裏切ることがあると、為替相場が大きく変動することがあります。
インターネット等で『経済指標カレンダー』と検索していただくと、いつ、どこで、何が発表されるかが把握できるので、ぜひチェックしてみて下さい。
戦争や紛争についてですが、これも為替相場に大きな影響を及ぼします。最近では、ロシアとウクライナの問題がありますが、戦争や紛争は、その地域を中心とした、産業や貿易、資源に大きな影響を及ぼすからです。
このように、為替変動は様々な短期的・中長期的要因によって動いています。
短期的要因に関しては、特に予想が難しいものが多く、人の失言などによっても大きく変わってしまうものばかりです。
特に、激しい変動がある際には、この短期的要因によって動く場合が多いため、為替は予想だにしない動きをすることが多々あるのです。
そういった意味でも、長期的にどちらか一方に大きく動くことはなく、不確定要素が高いと言えるでしょう。
そういった点からも、FXに関してはリスクが大きく『投資』ではなく『投機』に分類されます。
まず『ゲーム理論』でFXを考えてみます。
ゲーム理論に『ゼロサム』という考え方があります。それは、一方が利益を得た場合、もう一方は同じだけ損をして、全体としてはプラスマイナスがゼロになるという理論です。
FX(為替取引)については、それがピッタリ当てはまります。
ドル-円相場が1ドル=100円の時に、Aさんは100円で1ドルを購入しました。一方でBさんは1ドルで100円を購入しました。どちらも購入時点では、1ドル=100円の価値でスタートします。
その後、急激な円安が発生して、1ドルが130円になった場合の二人の価値状況はどうでしょうか?
Aさんの1ドルは130円の価値になりましたが、Bさんの100円では1ドルを手にすることはできません。つまり、30円分の価値がプラスになりマイナスになったということになります。
2人の総和はゼロになります。これがゼロサム理論になります。
次に投資について考えてみます。
Aさんは、Z社の株を100株/100万円分購入しました。Bさんも同じく、Z社の株を100株/100万円分購入しています。
一年後、Z社は業績が好調のようで1株あたり10円の配当をして、なおかつ株価も10%上昇しています。その結果、AさんBさんともに資産を増やすことに成功しました。
株式投資の場合は、企業が成長し続ける限り、投資家全員の資産は大きく増えるという『非ゼロサム』になります。
『非ゼロサム』は投機・ギャンブルではありません。しかし、ゼロサムは投機・ギャンブルです。
つまり『ゼロサム理論』に当てはめてると、FXは投資ではないのです。
FXと投資の相違点を比べてみると、資産を長期保有することのメリットが浮き彫りになってきます。
「個人投資家で最も利益を出している人は既に死んでいる人である」という話は皮肉にも事実ですが、資産を持ち続けるということは、それだけ大きな効果があるということです。
投資で大きなリターンを出す方法は、”持ち続ける”ということで、短期的に売り買いを繰り返すことではありません。投資は『非ゼロサム』です。
全員が資産を持ち続ければ、全員がリターンを得ることができます。資産を長期保有することで元利で運用が行われて、資産を大きく膨らますことができるわけです。
この理論は、FXには存在しません。
投資、資産運用をしたいのであれば、長期的に持ち続けることによってリターンを得ることができる資産に対して、私たちは投資をしていくべきだと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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