不動産クラウドファンディングを基本に、投資についてのお話
お金と資産形成について、休憩時間や通勤時間の暇つぶしになってタメになるコラム
この記事では「少額で始められる不動産投資とは?」と疑問や不安に感じる人向けの内容になっています。
「不動産投資は銀行からの融資やリスクが怖い。もっと手軽に少額から資産運用したい!」と思ったことはありませんか。
実は、少額からでも始められる不動産投資があり、今注目されている資産運用方法があるのです。
今回は「少額不動産投資の基本知識やノウハウ」について、投資初心者にも分かりやすく解説していきます。
少額不動産投資の魅力は、少額から不動産投資を始められる手軽さと、収益の安定性にあります。
実物不動産投資の大きな特徴は3つです。
株式投資やFXに比べ、ミドルリスク・ミドルリターンの資産運用として取り組んでいる投資家は多くいます。しかし、不動産投資を始めるには大きな壁が立ちはだかります。それは、銀行から融資を得られないと、高いレバレッジ効果が見込めないことです。
不動産が担保になるので審査は通りやすいと言われますが、誰でも審査が通るとは限りません。仮に融資を得られたとしても、不動産購入には数千万〜億単位の大金が必要です。大金を抱えるというプレッシャーに襲われるでしょう。知識・経験の乏しい投資初心者が“失敗するかもしれない“という恐怖と不安の中、巨額な投資に慄くのも無理はありません。
不動産投資のリスクを抑えつつ、安定した収益が見込める少額不動産投資という新たな選択肢が注目されています。商品によるものの、1万円〜10万円、100万円と実物不動産に比べて少額から始められるので、初心者にはうってつけだからです。
また分散投資にも向いた商品なので、リスク軽減に大きく繋がる点も魅力の1つと言えるでしょう。もちろん、実物不動産投資に比べて得られる収益は低くなります。投資とはリスクが高くなるほどリターンも高くなるためで、少額でローリスク・ハイリターンな投資はありません。
なぜ今、投資が必要なのでしょうか?
それは、0.001%の低金利が続く銀行に預金しているだけでは、お金の価値が下がり続けるからです。
2020年12月に発表されている日本銀行の金融政策:当面の金融政策運営についてによれば、物価上昇2%を維持しながらの経済成長を日本は目指しています。物価上昇とはインフレのことで、物の価値は上がりお金の価値が下がるということです。
つまり銀行預金だけでは、お金を持っているだけでは価値が下がり続け、同じ商品が同じ価格で買えないことを意味します。なので、あなたの大切なお金を守るためにも投資が必要で、リスクの抑えられた少額不動産投資が注目されているのです。
不動産投資を少額で始めるのなら何がおすすめなのか?
下記をご覧下さい。
ここで知っておいてほしいことは、投資に100%安全は無いということです。投資には必ずリスクが伴い、リスクの振れ幅が大きいだけ失敗する可能性が高くなります。
REIT(リート)とは、不動産投資信託のことです。大きく海外REITと国内REITで分けられ、J-REITとも呼ばれます。
専門のプロが複数の出資者から得た資金で、あなたの代わりに不動産投資を行い、家賃収入や売却益から得た収益を配当する流れの資産運用です。
平均利回り3.51%(2021年11月現在)の運用が可能で、商品によるものの数万円と少額で始められる手軽さが魅力の商品になります。
REITの主な投資先は商業ビルやインフラ、ホテルなどの商業施設ですが、投資先の不動産を出資者は選べません。
出資者から得た資金をプロが運用するので、商品選びに悩む手間や心配はありませんし、何より、実物不動産を購入するための巨額の費用を工面する必要もありません。
他にも、REITは様々な不動産にプロ目線で分散投資を行います。実物不動産投資に比べてリスク回避になる点もメリットです。
知識や経験の乏しい初心者にとっては大きな安心材料になるでしょう。
株式に上場している銘柄の特性上、株価の影響を受けやすくなります。すなわち、景気の影響によって出資先の投資法人(あなたの代わりに資産運用してくれる法人)が倒産する可能性はゼロではありません。
さらに、投資信託はプロが運用するので、手数料が発生します。また、投資先物件価値が下がれは、その分収益に影響を受けます。
つまり、少額投資でも100%安全は無いということです。
不動産特定共同事業法に基づいた企業によって不動産投資事業を行い、家賃収入や売却益を配当する資産運用です。主な投資対象は、マンションやアパートなどの住居です。REITと違い企業が公開している不動産が対象になります。
商品によりますが利回りは3%〜8%。収入源は入居者の家賃収入で、株式投資に比べ安定した利益が見込めます。少額投資での運用なら一度で得られる収益は下がりますが、銀行預金に預けておくよりは十分すぎる利回りです。
主に任意組合型と匿名組合型の2つに分けられます。
例えば、1億円のマンションを1口100万円・100小口で用意し、複数の出資者が投資して不動産の共有持分を購入。企業は不動産を代わりに管理・運用する仕組みです。すなわち不動産の所有権は、出資者(達)にあり、REITと異なり不動産を所有することになります。出資者毎に小口購入数は変わるため、より出資が大きい人ほど高い配当が見込める商品です。
1口100万〜500万円と少額とは言えませんが、実物不動産に比べれば圧倒的な安さで不動産投資を始められるのが特徴になります。また商品によるものの、10年の長期運用が主になるので、安定した収益が長く見込めるのも特徴です。すなわち、より収益が見込める不動産に、より多く投資できる人ほど長期収益が見込める商品と言えるでしょう。
数千万円のマンションで不動産投資事業を行いたい企業が1口数万円〜の少額小口で募集します。複数の出資者から得た資金で企業が不動産を購入・運用して得た収益を配当する仕組みです。すなわち不動産の所有権は企業にあり、REIT同様に不動産を所有しません。
1口10万円ほどの少額から始められ、不動産の管理・運用はプロが行うので、リスクを警戒する初心者でも安心と言えます。任意組合型に比べて運用期間は数ヶ月と短いのも特徴で、分散投資の選択肢のひとつとしておすすめです。不動産クラウドファンディングは匿名組合型の不動産投資で、少額投資が可能、ネットで取引可能の手軽さから注目を集めています。例えばTOMOTAQUでは、利回り5%〜8%のファンドを取り揃えているのでおすすめです。
不動産投資の難しいところは、提供する不動産に、入居者が常に利用し続けるとは限らないことです。収入源が入居者からの家賃収入になるため、投資先の不動産に人気が集まらなければ空室が目立ち収益が見込めません。さらに、時代の変化によって周辺地域の環境が変われば、不動産価値低下にも繋がります。
他にも自然災害や事故による損傷・倒壊のリスクもゼロではありません。
少額不動産投資について紹介してきましたが、ひとえに実物不動産投資がダメとは言いません。知識や経験が乏しい投資初心者に、いきなり巨額の投資はおすすめできないことを伝えたいのです。
少額不動産投資は、少額という手軽さが売りな反面、得られる収益は低くなります。投資の目的は人それぞれですので「少額不動産投資より、もっとリターンの見込める商品に投資したい!」という人もいるでしょう。
不動産投資に限らず、投資というジャンルの知見を深め、リスクにも柔軟に対応できる経験を得てからでも遅くありません。
低金利が続く現在、未来や老後の心配から投資に興味・関心を持つ人が増えてきました。とは言うものの、ノーリスクな投資はありません。様々な情報が飛び交い、逆に混乱や不安を覚える人も多いでしょう。
まずは投資について知ることから始めましょう。少額不動産投資に限らず、あなたに合う資産運用が見つかるかもしれないからです。何事も小さな一歩から始まります。次は、あなたの番かもしれません。