不動産クラウドファンディングを基本に、投資についてのお話
お金と資産形成について、休憩時間や通勤時間の暇つぶしになってタメになるコラム
不動産小口化投資のトモタク、広報担当のskです。
トモタクが提供する不動産小口化商品への出資で『資産運用デビュー☆彡』を迎えそうな方も多くいらっしゃると思います。
今回は、資産運用の現場でよく聞く言葉である『単利』と『複利』について簡単に説明させていただきます。
既に、ご存知の方も多いとは思いますが、トモタクではこれから資産運用をスタートしよう、とお考えの方も全力で応援してまいりますので宜しくお願い申し上げます。
1つ目は「単利法」そしてもう1つが「複利法」です。
なんとなく、複利法が儲かりそうだ!というイメージがあると思います。
結論を言ってしまえばその通りです。
しかし、複利で運用している投資商品にもデメリットは存在すると思っていて、特にはじめて投資をする方にとってはハードルが高い投資だと個人的には警鐘を鳴らしておきたいと思います。
例えば、あなたが元金100万円を年利6%で3年間運用したとしましょう。
この場合、1年目に受け取る税引前の配当金額は6万円です。次に2年目の運用がスタートします。2年目に受け取る金額も6万円です。そしていよいよ最終年です。無事3年間の運用が終了しました。3年目の配当も6万円です。そして元金の100万円が償還されます。
これが単利での運用になるのです。
100万円を投資した場合、3年間で18万円の配当を受け取ることになりますが、この18万円は出資元金に組み込まれることなく、配当として付与されます。18万円の使い道は、あなた次第になります。
そして計算式はとてもシンプルで、元金+(元金×利息×運用期間)となります。
複利法とは、毎年利息を元金に繰入れる方式です。
先ほどと同様、実数に置き換えて考えてみましょう。
元金100万円を年利6%で3年間複利で運用したとします。
この場合、1年目に受け取る税引前の配当金額は6万円です。ここまでは同じですね。
次に2年目の運用がスタートします。
ここで、先ほどの利息6万円が元金に繰入れされるため、2年目の元金は106万円になります。すると、2年目に受け取る金額も6,36万円になります。これは、複利計算によって、106万円の元金に対して6%の利息がつくためです。
そしていよいよ最終年です。3年目の元金は2年目の元金に2年目の利息が繰入れされます。1,123,600円の元金で運用がスタートします。
無事3年間の運用が終了しました。3年目の配当は67,416円が付与され、元金と合わせて、1,191,016円が償還されます。
複利の場合、配当が元金に繰入れされるので、配当を自由に取り扱うことは原則できません。
複利計算式についてまとめまると、元金(1+利息率)n乗となるのです。
単利の場合:1,180,000円
複利の場合:1,191,016円
となります。
そうです。複利運用は短期間ではその効果は殆んどないのです。
効果がない以上、商品自体がほとんど存在しないはずです。
もう少し効果の違いについてチェックします。
【5年目】
単利の場合:1,300,000円
複利の場合:1,338,226円
【10年目】
単利の場合:1,600,000円
複利の場合:1,790,848円
【15年目】
単利の場合:1,900,000円
複利の場合:2,396,558円
【20年目】
単利の場合:2,200,000円
複利の場合:3,207,135円
【25年目】
単利の場合:2,500,000円
複利の場合:4,291,871円
【30年目】
単利の場合:2,800,000円
複利の場合:5,743,491円
15年運用すると50万円ほど、20年で100万ほど、25年で180万円ほど、30年で287万ほどの違いが出てきます。
このように、10年以上の長期投資でしか複利の効果は得られません。
老後資金として、何があっても使わないお金であれば、長期投資に回してもいいのかもしれませんが、少し気が遠くなる話ですね。。。私個人としては、短期で得た利息を上手に資産運用する方が、”投資を楽しむ”という意味でもいいのではないかと思います。
特に初めて投資を考えている方の多くは、「様々な不安を抱えながら運用を開始する」のではないでしょうか。
もちろん複利での運用は素晴らしいものです。これから投資をスタートするあなたには、上手に運用履歴を重ねながら、複利投資のステージまで突入して欲しいと思います。