不動産クラウドファンディングを基本に、投資についてのお話
お金と資産形成について、休憩時間や通勤時間の暇つぶしになってタメになるコラム
「不動産投資型クラウドファンディング 危険」
「不動産投資型クラウドファンディング やめとけ」
このようなキーワードで検索している方は、“少しでも失敗したくない”という強い不安を感じているのではないでしょうか。
結論から言えば、その不安を持つこと自体はとても正常です。
不動産投資型クラウドファンディングは、元本保証のある商品ではなく、れっきとした“投資”である以上、一定のリスクが存在します。
ただし、「危険」「やめとけ」と言われる理由の多くは、仕組みをよく理解しないまま始めてしまったケースや、事業者選びを誤ったことによる“防げたはずの失敗”に起因しています。
投資そのものが危険なのではなく、情報不足や判断ミスがリスクを高めているのが実情です。
本記事では、不動産特定共同事業を手がける事業者としての立場から、
これらを初心者にもわかりやすく、プロの視点で丁寧に解説していきます。
「不安だからやめる」ではなく、「正しく知った上で判断する」ための材料として、ぜひ最後までご覧ください。
不動産投資型クラウドファンディングについて調べると、「安全」「危険」という相反する意見を目にします。
では実際のところ、本当に安全な投資なのでしょうか。
結論から言えば、不動産投資型クラウドファンディングは“安全にも危険にもなり得る投資”です。そしてその分かれ目は、投資商品そのものではなく、投資家側の選び方・使い方にあると私たちは考えています。
まず大前提として、不動産投資型クラウドファンディングは元本保証の商品ではありません。
あくまで投資である以上、リスクゼロではなく、損失が発生する可能性も理論上は存在します。この点を理解せずに始めてしまうと、「思っていた話と違う」「騙された」という感情につながりやすくなります。
一方で、不動産投資型クラウドファンディングには、リスクを抑えるための仕組みがあらかじめ組み込まれているのも事実です。
優先劣後出資や実物不動産を裏付けとした設計などにより、株式や暗号資産のような価格変動リスクとは性質の異なる投資になっています。
つまり、「危険かどうか」は商品ジャンルで一括りに判断できるものではありません。
どの事業者を選び、どの案件に、どのような金額で投資するのか。その“使い方”次第で、安全性は大きく変わるのが不動産投資型クラウドファンディングの特徴です。
正しく理解し、適切に選べば、不動産投資型クラウドファンディングは資産運用の中で非常にバランスの取れた選択肢になり得ます。
逆に、知識なし・比較なし・分散なしで始めれば、どんな投資でも「危険」になってしまうという点は忘れてはいけません。
不動産投資型クラウドファンディングについて調べると、「危険」「やめとけ」といった強い言葉が目に入ります。
しかし、その多くは仕組みそのものが危険なのではなく、誤解や選択ミスから生まれた評価です。ここでは、なぜそう言われるのかを代表的な3つの理由に分けて整理します。
不動産投資型クラウドファンディングは、あくまで投資商品です。銀行預金や定期預金のように、元本が保証されている商品ではありません。
しかし実際には、「不動産=安全」「利回りが書いてある=もらえる」といったイメージだけで始めてしまう人も少なくありません。
ここで注意すべきなのが、想定利回りは“確定”ではないという点です。
想定利回りとは、あくまで計画上の目安であり、市況や運用状況によって上下する可能性があります。
この前提を理解しないまま投資をすると、
といった不満が生まれやすく、それがSNSや口コミで「危険」「やめとけ」という表現に変わっていきます。
「年利7%」「10%超」など、インパクトのある利回り数字は非常に目を引きます。
そのため、不動産投資型クラウドファンディング全体が“高利回りで簡単に儲かる投資”のように誤解されがちです。
しかし、投資の世界では基本原則があります。それは、高利回り=高リスクであるということです。
こうした案件は、高い利回りを提示できる反面、計画通りに進かなければリスクも大きくなります。
利回りの数字だけを見て判断してしまうと、「こんなはずじゃなかった」という結果になりやすく、それが「危険」という評価につながってしまうのです。
不動産投資型クラウドファンディングは、どの事業者を選ぶかで安全性が大きく変わる投資です。
具体的には、
こうした点に、事業者ごとに大きな差があります。
実際に「危険だった」「失敗した」と言われるケースの多くは、仕組みの問題ではなく、事業者選びを誤った結果です。
投資家側が「どこも同じだろう」「利回りが高いから大丈夫だろう」と判断してしまうと、リスクを見抜けません。
つまり、「危険」と言われる最大の原因は、投資家が“選別する前提”で設計されている投資であることを理解していない点にあります。
不動産投資型クラウドファンディングは、正しく使えばリスクを抑えやすい投資手法ですが、使い方を誤ると一気に“危険側”に振れてしまう特徴もあります。
ここでは、実際にトラブルや不満が起きやすい代表的なケースを3つ紹介します。
裏を返せば、これらを避けるだけで安全性は大きく高まるとも言えます。
最も多く、そして最も致命的になりやすいのがこのケースです。
不動産投資型クラウドファンディングは、事業者の信用力がそのまま投資の安全性に直結します。
最低限確認すべきなのは、
これらを確認せず、「サイトがきれい」「利回りが高い」という理由だけで出資してしまうと、万が一問題が起きた際に取り返しがつかなくなります。
特に注意したいのが、情報開示が極端に少なかったり曖昧な事業者です。物件の詳細、リスク説明、運用方針が曖昧な会社は、投資家にとって不利な運営をしている可能性があります。
不動産投資型クラウドファンディングの安全性を語る上で、優先劣後構造の理解は必須です。
優先劣後構造とは、
という形でリスクを分担し、損失が出た場合はまず事業者が先に損失を負担する仕組みです。
しかし、
といった案件も存在します。
この仕組みを理解せずに出資してしまうと、本来守られるはずだったリスククッションを自ら外している状態になります。「仕組みを知らない」というだけで、安全性を大きく下げてしまっているのです。
不動産投資型クラウドファンディングは、少額から分散できることが最大の強みです。
にもかかわらず、
こうした投資をしてしまう人も少なくありません。
どんなに堅実に見える案件でも、不動産には予期せぬリスク(市況変化・災害・売却遅延など)が存在します。集中投資をしていると、一つのトラブルが資産全体に直撃します。
「安全な投資」であっても、集中させた瞬間に危険な投資に変わる。これは不動産投資型クラウドファンディングに限らず、すべての投資に共通する鉄則です。
不動産投資型クラウドファンディングは、「絶対に安全」という商品ではありません。
しかし、最初から投資家のリスクを抑える前提で設計できる投資である点が、他の資産運用と大きく異なります。
ここでは、安全性を高めるための代表的な仕組みと、投資家として持つべき考え方を解説します。
不動産投資型クラウドファンディングの安全性を語る上で、最も重要なのが優先劣後出資の仕組みです。
この構造では、
という形で資金を組み、万が一損失が発生した場合、まず事業者がその損失を負担します。
つまり、投資家は事業者の出資分という“クッション”に守られた状態で投資していることになります。
特に重要なのが、劣後出資は事業者自身のお金である点です。
これは単なる形式ではなく、「事業者がどれだけ本気でリスクを取っているか」を示す指標でもあります。
劣後出資がしっかり入っている案件ほど、事業者と投資家の利害が一致し、結果として安全性が高まりやすくなります。
不動産投資型クラウドファンディングは、株式や暗号資産のような“数字だけが動く資産”ではありません。
投資対象は、
といった実物資産です。
収益の源泉も、市場の期待値や需給バランスではなく、家賃収入という実体経済に基づくキャッシュフローです。
そのため、短期的なニュースや相場変動で価格が激しく上下することは比較的少なく、値動きは緩やかになりやすい傾向があります。
この「実物に裏付けられている」という点が、不動産投資型クラウドファンディングの安定性を支えています。
不動産投資型クラウドファンディングは、決してハイリターンを狙う投資ではありません。
年利10%、20%といった世界を目指す商品ではなく、あくまでミドルリスク・ミドルリターンの位置づけです。
しかし、この立ち位置こそが、長期的に安定しやすい理由でもあります。
重要なのは、不動産投資型クラウドファンディングを「単体で完結する投資」ではなく、資産運用全体の一部として捉えることです。
役割を正しく理解して組み込めば、安全性と安定性の両立がしやすい投資になります。
不動産投資型クラウドファンディングは、仕組み自体が投資家保護を意識して設計されています。
しかし、その安全性を活かせるかどうかは投資家次第です。
以下のチェックリストを守るだけで、「危険な投資」になる確率は大きく下げられます。
不動産投資型クラウドファンディングにおいて、最大のリスクは「物件」よりも「事業者」です。
最低限、次の3点は必ず確認してください。
・許可番号
不動産特定共同事業の許可を取得しているかは大前提です。
無許可、またはスキームが不明確な事業者は論外です。
・運用実績
過去のファンド数、償還実績、遅延やトラブルの有無を確認します。
実績は「安心感」ではなく判断材料です。
・情報開示の丁寧さ
良いことだけでなく、リスク・注意点・想定外の可能性まで説明しているか。
説明が丁寧な事業者ほど、長期的に信頼できます。
初心者が最も失敗しやすいポイントが、利回りの数字だけで判断することです。
本当に見るべきなのは、数字ではなく「設計」です。
・劣後比率
劣後出資がどれくらい入っているか。
劣後比率が高いほど、投資家のクッションは厚くなります。
・運用期間
短期か長期か。
市場環境の影響を受けやすい期間設定になっていないか。
・収益源(賃料か売却か)
賃料収入中心なのか、売却益依存なのか。
安定性を重視するなら、賃料ベースの案件が基本です。
「なぜこの利回りなのか?」を説明できない案件は避けましょう。
不動産投資型クラウドファンディングの最大の強みは、少額で分散できることです。
このメリットを使わないのは、自らリスクを高めているのと同じです。
・複数ファンドに分ける
1案件に全額投資しない。
同時に複数案件を持つことで、リスクを分散できます。
・時期を分ける
一度に投資せず、募集時期をずらすことで
市況リスクを分散できます。
・金額を分ける
余剰資金を一気に使わず、段階的に投資する。
「慣れながら増やす」が基本です。
分散は、最もシンプルで最も効果的なリスク管理です。
このチェックリストを守れば、不動産投資型クラウドファンディングは「危険な投資」ではなく、管理可能な投資になります。
不動産投資型クラウドファンディングは、決して「危険な投資商品」ではありません。ただし、何も知らずに始めると危険になりやすい投資であることは事実です。
「危険」「やめとけ」と言われる理由の多くは、元本保証だと誤解したまま出資したり、利回りの数字だけを見て事業者や仕組みを確認しなかったりと、準備不足・知識不足による失敗が原因です。
一方で、仕組み・リスク・役割を正しく理解した上で活用すれば、不動産投資型クラウドファンディングはミドルリスク・ミドルリターンで非常にバランスの良い資産運用手法になります。
特に初心者ほど意識すべきポイントは、
この3つです。
不動産投資型クラウドファンディングは、「一発逆転を狙う投資」ではなく、長く付き合いながら資産を育てる投資です。
まずは無理のない金額で、情報開示が丁寧で実績のある事業者を選び、少額から一歩踏み出すこと。
それが、最も安全で、最も確実なスタートになります。