不動産クラウドファンディングを基本に、投資についてのお話
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こんにちは、10万円から始められる不動産クラウドファンディングのトモタクです。
不動産クラウドファンディングは、投資家にとって魅力的な選択肢である一方で、いくつかのデメリットやリスクを伴います。
そこで今回は、不動産クラウドファンディングのデメリットに着目して解説していきたいと思います。
不動産投資は一般的に長期間に投資することで利益を得ることができる投資商品のため、短期間で大きな利益を得ることは難しい傾向があります。
建物や土地の価値が増加するには時間がかかります。賃料や販売価格が上昇するまでに数年以上かかることが一般的ですので、不動産の価値が急速に増加することはまれです。
値動きが少ないため、安定した利益を狙えるというメリットはあるものの、不動産の性質から短期間で大きな利益を得ることはできません。
不動産クラウドファンディングは、不動産投資の性質に影響されます。
そのため、短期間で大きく利益を得ることは難しく、長期的に資金を運用し、少しずつ利益を積み重ねていく投資のかたちです。
関連記事:「投資」と「投機」の違いは?
不動産クラウドファンディングでは、運用期間が設定されていることが多いです。
この運用期間は3ヶ月〜12ヶ月といった短期のものもあれば、数年〜10年程に及ぶ長期のものもあります。
原則として、運用期間が終了するまで出資金を引き出せません。この設定された運用期間中、出資金が拘束されることになります。
また、通常は、中途解約できないことがほとんどです。
そのため、不動産クラウドファンディングは流動性が低いとされています。
出資した後に、もし、現金が必要になった場合、資金を引き出すことが難しくなります。
ですから、運用期間も投資先を選ぶ重要なポイントとなります。
不動産投資の場合、不動産投資ローンを組むことができるため、自己資金を抑え、レバレッジ効果を高めることができます。
一方、不動産投資クラウドファンディングでは基本的に金融機関から融資を受けられません。
不動産クラウドファンディングでは、自己資金で投資することが原則であるため、自己資金以上の収益性を望むことができなくなっています。
自己資金以上に損失を受けることがない点はメリットとも捉えることができますが、レバレッジ効果を高めて投資を行いたい方にとってはデメリットとなるでしょう。
不動産クラウドファンディングでは、不動産を購入・運用するのは事業者であり、投資家はそのプロジェクトや進行に対してコントロールすることはできません。
ほったらかしで投資ができる点はメリットではありますが、プロジェクトが成功するのか、失敗するのかは事業者次第になります。
不動産特定共同事業法に基づき、国や各都道府県の許可を取得した会社のみが行える事業ではありますが、中には、信頼性に問題がある場合も考えられます。
投資家は信頼性の高い事業者を選択する必要があり、事業者選びが大変重要です。
株式投資やREIT同様に元本保証があるわけではありません。元本保証は出資法で禁止されています。
そのため、不動産相場の急激な下落や事業者の倒産などのトラブルにより、元本償還金額が、投資した金額を下回り、元本割れしてしまうことも充分にあります。
元本割れのリスクが常に存在するということを理解しておかなければなりません。
関連記事:不動産クラウドファンディングで元本割れが起きるとどうなる?
不動産クラウドファンディングは、投資初心者でも始めやすく、安定した利益を得るには魅力的な方法である一方で、今回ご紹介したデメリットやリスクが存在します。これらを注意深く評価し、適切な投資戦略を立てることが重要です。
事業者やプロジェクトの選択においては、信頼性や実績を重視し、慎重な検討が必要です。
不動産クラウドファンディングのデメリットについて理解を深めた上で、投資を検討してみてください。