不動産クラウドファンディングを基本に、投資についてのお話
お金と資産形成について、休憩時間や通勤時間の暇つぶしになってタメになるコラム
不動産小口化投資のトモタク、トピックス更新を担当している桜井です。
今回は、不動産クラウドファンディングのメリットについてご紹介します。
前回のブログでは、真逆のコト(不動産クラウドファンディングのデメリット)を紹介させていただきました。
なかなか絞り出すのが大変だったのと、心を鬼にして書かなければならず、疲れが一気に出てしましたよ。
なので、この週末はマッサージに行って英気を養ってきました(笑) 今週もガシガシ書いていきたいと思います!
今回のテーマは、『不動産クラウドファンディングのメリット』についてです。
最初に不動産クラウドファンディングについておさらいしておきましょう。
不動産クラウドファンディングとは、インターネットを介して不動産特定共同事業者が募集する、ファンド(小口化商品)に出資ができる投資スキームです。
大元になる不動産特定共同事業では、不動産投資事業を小口化して販売することにより、これまで高額な自己資金を必要としていた不動産投資と比べて、その手軽さとリスクの少なさを売りにしています。
ですが、契約業務については面前または書類の郵送で取り交わさなければならず、その点について不自由さを感じている方が多々いらっしゃるようです。
不動産クラウドファンディングは、出資先の決定から契約、そして帳票類(支払調書)などの受け取り含めて、全てオンライン上で完結できるようになっています。
この点についてはスマホが一人一台当たり前のように普及している今では、必要最低限のサービスとして捉えて問題なさそうです。
証券会社を通じて企業の株式を購入する際にも、全てオンラインで完結できますよね。今となってはそれが標準のサービスです。
以降では、不動産クラウドファンディングのメリットを紹介していきます。
特に、投資未経験者やこれから始めようと考えている方にとって、多くのメリットを感じられるように分かりやすく書いていきますので最後までお付き合いください。
不動産クラウドファンディングの相場はとても安定しています。
その訳は、ファンドの評価は市場の需要と供給で変わるのではなく、対象不動産の評価によって変動するからです。
不動産の評価については、年に一回公表される『固定資産税評価額』を基準に算出されます。不動産鑑定士に調査を依頼したりするため、基本的に大きな変動は起こりえないのです。
不動産クラウドファンディングはJ-REITと比較されることがしばしばあります。
J-REITの場合は市場に公開されているため、相場の変動がとても激しくなっていますね。
市場の雰囲気、株式相場に価格が引っ張られることもあります。価格は市場の需給によって大きく変動しますので、相場が安定しているとは言い難いです。
市場に公開されているJ-REITと不動産クラウドファンディングでは、最終的には実勢価格に落ち着くものの、評価基準が大きく異なるため、タイミングによっては大きく変動するのです。
不動産クラウドファンディングには、元金の変動が少ないという側面があります。
ですので、投資に不慣れな投資初心者や未経験者においては、元金の変動が少ない投資先に投資することは大きな安心材料になるのではないかと思います。
投資経験が浅い方の場合、どうしてもちょっとした相場の変動や下落に対して驚いてしまいます。中には、相場が気になってしまい、他のことが手につかなくなってしまうこともあるでしょう。
中には、「これ以上の損失は避けたい」と焦ってしまい、見切り売りをしてしまう方もいるのではないでしょうか。
このように、その時点の元金の変動(特に下落)に対して、極端に敏感になるような方には不動産クラウドファンディングに投資するメリットはとても大きいと私は思います。
不動産クラウドファンディングでは、少額から不動産投資を始めることができるメリットがあります。
このように”なんとなく”不動産投資に興味がある、投資といえば不動産投資。という方も多いと思います。
ですが、不動産投資を始めるには高額の自己資金(銀行の融資)や一定レベル以上の専門知識に加えて、経営的なノウハウも必要になってきます。
まあ、厳密に言えば、誰でも始めることはできるわけですが。。。
不動産クラウドファンディングでは、少額の自己資金、例えば1万円~、10万円~、100万円~といった感じで、不動産投資を始めることができないような少額で、不動産投資事業に参加することができるのです。
少額の投資をしても意味がないと論じる方もいらっしゃいますが、それは違います。
少額からでも積立てるようにお金を運用していくことで、それは貯蓄をしていることと同じ意味合いになります。
銀行預金よりも高い利回りで貯金が出来ていると考えられるなら、誰もが始めるに違いありません。
最初は皆、少額からのスタートです。遠慮することなんて全くありません。
選択肢、特に、不動産投資が投資のバリュエーションに加わるということは非常に大きなメリットになりますね。
不動産クラウドファンディングで募集されているファンドの多くは運用期間が短いものが多いです。
運用期間が短いことによるメリットは、実はそう多くはありません。
しかし、想像してみて下さい。
もし、あなたの目の前に、運用期間6ヶ月の投資商品と運用期間1年の投資商品と運用期間が3年の投資商品が並んでいたらどれを選ぶでしょうか。
私自身が投資経験が浅い人間であれば、恐らく6ヶ月や1年といったより短い期間の商品に投資するでしょう。
投資とは、一度お金を他人に預けて運用してもらうことです。一度預けたお金は、その期間中は通常戻ってくることはありません。
ですので、投資初心者であればなるべく、自分のお金を”近いところ”に置いておきたいという心理が働くと思います。
私事で恐縮ですが、私も、まだまだお金を長期的に預けられるほど心理的な余裕がありあせん。
出来る限り、短い期間で投資したいと考えていますし、運用期間が満了するタイミングで次の投資をどうしようか?他のことにお金を回そうかと考えるようにしています。
投資の三原則において、「長期」「分散」「積立」とあります。この三原則を心得ていないと『投資』ではなく『投機』だと見なされるようですが、『長期』については、一つの商品に対して長期投資する必要はないと思っています。ポートフォリオは常に組み替えて構わないのです。
『短期』や『中期』の投資を繰り返し行う事で結果的に『長期投資』を目指せばそれでOKだというのが私の考え方になります。これが正しいとは限りませんが、私はそのような考え方を支持しています。
過去にもこのような記事を書かせていただきました。
不動産クラウドファンディングは、短期(~3年程度)の投資商品が多くほとんどです。
これは不動産相場の変動とも関わっている気もします。
極端に短すぎても疲れてしまいますが、それくらいの期間で一度ピリオドを打つのが私には最適で心地よい投資です。
不動産クラウドファンディングのメリットは他にも様々あります。
例えば、他の投資商品と比べてサービス認知度が低く各事業が様々なキャンペーンや施策を行っている点であったり、事業者による出資者保護の施策がとても手厚いといった点です。
クラウドファンディングや不動産クラウドファンディングそのものが、まだまだ黎明期の中にいるため、今後様々なことが整備されて、事業としても成熟してくると思います。
そうなれば、不動産クラウドファンディングの投資家にとってのメリットはもう少しコンパクトになるのではないかと思っていますが、しばらくは”知る人ぞ知る”激アツの投資商品であることは間違いなさうです。
不動産クラウドファンディングのメリットをまとめると『相場の変動が少ない不動産投資に対して少額から始めることができ、短期間の資産運用によって資金の流動性が高まる』ということが言えるでしょう。
あなたも是非、不動産クラウドファンディングについて、もっと詳しくなっていただき、おすすめの資産運用は何か?と聞かれたときには、ぜひ不動産クラウドファンディングと答えられるようにして下さいね。